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【レビュー】Orville(オービル)LPS-75 レスポールを買った話。高騰中のギターの評判や音質、価格、実体験を含めて詳しくご紹介!

4.0
評判や音質、価格、実体験を含めて詳しくご紹介! ギター
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最近、色々な物が値上がりしていますが、中古でGibsonでもないのに値上がりしているギター「Orville(オービル)」。

そんなギターを手に入れたので、今回は購入した「Orville(オービル)」のレスポールタイプについて記載して行きたいと思います。

筆者(@666kimura)の感想としては、実態より価格が高いのではと思う部分が多く見受けられたので、筆者の偏見も含めて、ご確認頂ければ幸いです。

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「Orville(オービル)」とは?

Orville(オービル)

まずは「Orville(オービル)」について記載して行きます。

「Orville(オービル)」とは1980 年代後半から 1990 年代に出ていた日本製、韓国製のギターブランドです。

Gibsonから出ていた今のEpiphoneに当たる様な下位ブランドです。(その後、Epiphone Japanに移行します。)

Gibsonライセンスにて日本で製造されていた唯一のブランドというのが、人気のポイント何だと思います。

あとはEpiphoneのヘッド形状と違い、Gibsonと同じオープンブック・ヘッドストック(本を開いた形に似ていることからそう呼ばれているそうです。)のヘッドになっているのも特徴のひとつです。

(Epiphoneはカラマズー・ヘッドストックという名称だそうです。)

ちなみに「Orville(オービル)」という名前の由来はGibsonの創設者オービル ギブソンから取ったとされています。

オービル ギブソンさんが田中太郎という日本名だったら

Gibsonは田中

Orvilleは太郎

ということですね、、、

オービルとバイギブ

自分の購入した「Orville(オービル)」
自分の購入した「Orville(オービル)」

こちらも補足ですが、「Orville(オービル)」と「Orville by Gibson(オービル バイ ギブソン)」があります。

2つを区別する言い方として、オービルと「Orville by Gibson(オービル バイ ギブソン)」を略してバイギブと言ったりします。

「Orville by Gibson(オービル バイ ギブソン)」
出典:Wikipedia

この2つの大きな違いはピックアップで「Orville(オービル)」には日本製ピックアップ、「Orville by Gibson(オービル バイ ギブソン)」にはGibson製のピックアップが載っています。

BiSHのTOMORROWでアイナ・ジ・エンドさんがバイギブのレスカスを使用

最近の人ではBiSHのアイナ・ジ・エンドさんがバイギブのレスカスを使用していました。

本人の物ではないかも知れませんが、気になったので記載しておきます。

今回購入したOrville(オービル)のレスポール

今回購入した遠目に見ると綺麗なOrville(オービル)のレスポール
遠目に見ると綺麗なOrville(オービル)

今回、自分が購入したのが上記画像のOrvilleです。

後から分かったのですが、ヤフオクで5万円で落とされた物っぽかったですが、落とした人が気に入らなかったのか、約7万円で譲って貰いました。

探すのも面倒くさいし、まあしょうがないという諦めの気持ちです。

ちなみにハードオフではSG-65が約10万円でした。

弾くのには、全く問題ないのと弾きやすくはあります。

ただ、もの凄い汚かったです…

ダンダダン クリップメモスタンド オカルン
出典:Amazon

上から順に見ていきましょう!

Orville(オービル)のヘッド

Orville(オービル)のヘッド

ロゴため既に出してましたが、購入したときはこんな感じ。

ヘッドの形状はほぼGibsonと同じという感じがします。

Epiphoneでもこのヘッド形状のEpiphone Japanは現在、高騰しているので皆さんこれが欲しいというのが値段の理由なのではないでしょうか。

所々、ポリウレタン塗装が欠けています。

ロトマチックタイプのペグがついていて、トラスロッドカバーはなにも記載が無いタイプ。

Orville(オービル)のヘッド トラスロッドカバーなし
カバーなし(補修中に撮りました。)

カバーを外すとトラスロッドはこの様な感じ。

六角レンチを刺すタイプではなく、回すタイプです。

中の見えない部分の塗装は日本製にしてはけっこう雑な印象です。

Orville(オービル)のナット

ナットは変わってなさそうですが、プラスチックの様な印象のものが付いています。

こちらもさほど日本製でよく見るきっちり感は薄い気がします。

続いて裏側。

オービルのヘッド裏側のシリアル
後半はぼかしてあります。

ペグ黄ばんで汚いです、雰囲気ですがなんかGOTOHっぽい感じはします。

そして、6桁の数字が記載されています。

シリアル1桁目は製造年らしいです、2桁目、3桁目が生産月。

4桁〜6桁までがその月の生産通し番号だそうです。

そのため仮ではありますが「405001」の場合、1994年5月に製造された1本目ということのようです。

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Orville(オービル)のネック

Orville(オービル)のネック
指板、フレットはかなり綺麗にしました。

続いてネック、ローズウッドは良い黒さ。

インレイはかなり黄ばんでいます。(だが、それが良い!)

ちなみにこのインレイ所々浮いています。

ネットを見る限りオービルはけっこうインレイが浮いてくる個体が多いそうです。

左:Epiphone 60s 右:Orville
左:Epiphone 60s 右:Orville

ネックのシェイプはスタンダードなCシェイプっぽく結構薄めです。

画像を撮ってみましたが、Epiphoneより薄い握り心地ですが、分かりにくいですね。

Orville(オービル)ディープジョイント

そして、ネックはディープジョイントになっています。

ディープジョイントのメリットは、ジョイント部の接着強度が上がること。サスティーンが伸びるとか振動が伝わりやすくなるということを言われますが、プラシーボだと思います。

個体差はあるかと思いますが、自分はディープジョイントではないEpiphoneのほうが鳴りは良いと感じました。

指板材などオービルのほうが好みの部分もありますが、どちらが良いかというのは好みでしかないと思います。

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Orville(オービル)のボディ

Orville のボディ

続いてはボディです。この個体に限ったことなのですが、最大の不満は塗装というか杢目などです。

一見、良い雰囲気なのですが、バッキバキに割れています。

オービル トップ 割れ フォトフレイム(フィルムで杢目を貼っている)仕様

どうやらオービルはフォトフレイム(フィルムで杢目を貼っている)仕様のため、この様に割れてしまう個体がある程度あるそうです。

これを剥がすと下地はプレーンのメイプルの様なのですが、現在色々試してなんとか綺麗な見た目に出来ないかな?と考えています。

ちなみに一時期この手法のギターが結構出ていたようで、Fender Japanのネックなどでも同じ手法の物が販売されていたそうです。

最終的にはトップはリフィニッシュしようと考えています…

しました!

続いてピックアップですが、日本製の様ですが、裏面にも特に何の記載もなかったので割愛します。

音的には日本製らしい感じがしました。

オービル フロントピックアップ
フロントピックアップ

裏面は上記のような感じ、カバーのはんだ付けが若干雑な感じがしますが、共振してないのでこのまま放置。

オービル リアピックアップ
リアピックアップ

リアも見た目はほぼフロント同様です。

ちょっと出力が弱い気がしますが、フロントとリアのバランスと音の解像度は悪くない気がしたので、このまま使っていこうと思います。

(といいつつJBとかにしたいとはちょっと思ってます…)

続いてTUNE-O-MATIC&テールピースです。

Orville TUNE-O-MATIC&テールピース

「MADE IN JAPAN」の記載があり何故かレスポールなのにSGと書かれています。

Orville TUNE-O-MATIC&テールピース

まあ良いのですが、なぜという疑問は湧きます。

素材はわかりませんが、Epiphoneよりは高級感があります。

Orville レスポール 背面

そして背面。

カバーは黒い物がついています。

外してみます。

まずは上から。

Orville スリーウェイスイッチ

プラスチックの蓋には導電対策がされており、ボディ側も導電塗料が塗られています。

スイッチの質感は良いです。

続いて下、ポットなど。

Orville ポット 配線

基本的にはスイッチと同じく導電対策がされています。ちっちゃいポットかと思ったら意外としっかりしてました。

ちなみにノイズに関しては、Epiphoneのほうが少なかったです。

Orville ポット

ポットは500kっぽいです。

コンデンサーはビンテージっぽいタイプです。

クロレッツみたいなのが悪いわけではないですが、じゃなくてホッとしました。

ボディトップのラミネートフィルムを剥しました。

バキバキに割れてしまってかなり見た目が残念だったので、フィルムを剥ぎました。

詳しい内容は上記の記事をご参照ください。

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ジャックプレートはプラで破損していたので交換。

ジャックプレートはプラスチックの物が付いてましたが、購入した時点で割れていたので家にあったものを装着したらピッタリでした。

詳細については上記をご参照ください。

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Orvilleの偽物に注意(偽物の見分け方)

改造用にいいオービルがヤ◯オクにないかなーと思ってちょろちょろ探しているのですが、韓国製オービルは「これ偽物じゃない?」と思うものが、多々出品されています。

確定ではありませんが、怪しんだほうがいい点を記載しておきます。

  • Orvilleのロゴの違和感
  • Orvilleロゴ下の「Les Paul model」斜め具合
  • ペグの色合い

ヘッド周りになりますが、この点が怪しい物は避けたほうがいいと思います。

また古いギターですが、ピックアップやブリッジの経年変化もポイントだと思います…

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Orville(オービル)の評判・評価

こちらではネットの皆さんのOrville(オービル)に対する評判・評価を掲載します。

まとめ:Orville(オービル)はちょっと割高?

Orville レスポール

需要があれば値上がりはしてしまいますが、今のOrvilleはちょっと高いなというのが、筆者の感想です。

自分の持ってる個体は見た目はいまいちだけど、軽くて弾きやすいので使っていこうと思っています。

中古で10万円あればGibsonのレスポールスタジオやレスポールトリビュート、もっと安い金額であればEdwardsやフジゲンのレスポールタイプも視野に入ってくるかと思います。

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またtokaiなども自分は気になっていましたが、元の値段が今の市場価格より安く買えたので、良いとしてますが、ちょっと高すぎる印象もあります。

また今であればEpiphoneのカスタムショップ監修モデルなども良いかもしれません。

人により好みや、優先順位は違いますがOrvilleは個人的にはそこまでオススメではないです。

リフィニッシュしたオービル

筆者(@666kimura)は自分でリフィニッシュしたので、大事に使って行こうと思います。

購入を検討している方の参考になれば幸いです。

以上、【レビュー】Orville(オービル)LPS-75 レスポールを買った話。評判や音質、価格、実体験を含めて詳しくご紹介!でした。

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