ギターアンプには概ね2種類が存在します。
最近はマルチエフェクターだったり、アンプシュミレーターなとたくさん出てますが、主にスピーカーのついているアンプということでこの2種類について解説して行きます。
それが真空管アンプとトランジスタアンプ(コンボアンプ)です。
2つの特長や特性を解説していきますので、自分にあったものをご検討ください。
音の特長について
真空管アンプとトランジスタアンプの違いは、主にサウンドの特性にあります。
真空管アンプは、温かみのある音質が特徴で、高音域においても柔らかく、低音域においても豊かな響きを持ちます。
一方、トランジスタアンプは、クリアでネイチャーな音質が特徴で、正確な音声再生を可能にします。
構造の違い
トランジスタアンプは、真空管アンプよりも小型で軽量であり、エネルギー消費も少ないため、熱が発生せず、より効率的です。
また、真空管アンプは、手入れが必要で、エージングにより音質が変わってくる場合があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
一方、トランジスタアンプは、メンテナンスが必要ありません。
トランジスタアンプのメリット
1台で完結している
アンプとスピーカーが1つのユニットになっており、それだけで音を出すことができます。
別途スピーカーキャビネットとアンプヘッドを用意する必要がないので、初心者やスペースに限りのある人にとっては非常に使いやすいです。
思い通りの音を出しやすい
アンプとスピーカーが密接につながっているため、より効果的な音響効果を得ることができます。
アンプヘッドとスピーカーキャビネットを別々に組み合わせる場合、それぞれの組み合わせ方によって音が変わるため、自分が求める音を出すためには、トライ&エラーが必要になることがありますが、コンボアンプを使えば、ある程度思い通りの音を出すことが容易になります。
携帯性が良い
アンプヘッドとスピーカーキャビネットを1つにまとめているため、移動が容易になります。
軽量で手軽に運べるので、ライブなどでステージに持ち運ぶのに適しています。
コストパフォーマンスが高い
アンプヘッドとスピーカーキャビネットを別々に購入する場合、それぞれの値段が高くなるため、お金がかかってしまいますが、コンボアンプは1台で完結しているため、総合的に見るとコストパフォーマンスが高くなります。
真空管アンプのメリット
温かみのある音質
真空管アンプは、トランジスタアンプに比べて温かみのある音質を持っています。
高域においても柔らかく、低域においても豊かな響きを持ち、音質に深みがあります。
ただし、それなりの音量が必要になるので一般家庭での練習用としては難があります。
ダイナミックレンジの広さ
真空管アンプは、トランジスタアンプに比べてダイナミックレンジが広く、音量を上げた時の音質の変化が滑らかに感じられます。
また真空管アンプは、過負荷条件下で特有の歪みを生み出すことができます。
この歪み(ディストーション効果)が、ギターなどの楽器に深みと温かみを与え、独特の音響効果を生み出します。
プロのミュージシャンなどはこの様な形で歪を作ることが多いです。
レスポンスのよさ
真空管アンプは、ギターやベースの信号波形に応じてすばやく変化するため、独特の音質とレスポンスの良さを持っています。
そのため、演奏者の表現力を引き出すことができます。
おすすめは?
真空管アンプをおすすめする方が圧倒的に多いですが、トランジスタアンプをおすすめする方もいます。
特に正確な音質が重要である場合や、携帯性や使いやすさが求められる場合には、トランジスタアンプは理想的な選択肢でしょう。
実際に初心者の方はトランジスタアンプから初めてる方のほうが多いと思います。
こだわりなどが出てきたら次のステップとして真空管アンプを使って見るのが良いと思います。
また自分は自宅の練習用アンプとしてはBOSSのKATANA-MINIをおすすめします。
細かい部分なども記載してますので、ぜひ上記からご確認ください。
ぜひこれからギターを始める方のご参考になれば幸いです。
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